エクアドル国境近くのペルー最北部、アンデス山脈の高地でサントス・トクト・クニアさんとその家族が栽培するコーヒー豆です。
サントスさんが所有する自然豊かな山肌の一角に、コーヒーを植え始めたのは1996年から。
標高が高く、雨季の日照時間が短いため、コーヒーノキに十分な日光が当たるように適度に間伐を行うだけでなく、雨季前にはシェードツリー(直射日光から守る日陰をつくる樹木)の選定も行います。山の斜面にコーヒーが栽培されているため、土壌流出を防ぐためにマルチングや、等高線状にシェードツリーとコーヒーノキを植えるなどの工夫をしています。
手間と暇をかけるということが、通常の仕事として根付いているサントス一家のコーヒーは豆の美しさもさることながら、やさしい味わいです。そして、冷めても美味しい!焙煎はあえて浅めに(シナモンとミディアムの間位)でお届けします。
サントスさんが所属するアプロカシ農協では、コーヒー栽培に関わる女性の社会参加や、コーヒー以外の収入源の創出を目的に、NGO Rikilto Vecoと共同で2019年から養蜂を始めました。養蜂はコーヒーの品質向上に直接的な影響があるわけではありませんが、ミツバチは「環境指標生物」と呼ばれることがあるほど、周辺の環境変化に敏感な生き物です。この活動は単に副収入を得るためだけではなく、継続することで自然豊かなコーヒー農園の環境保全にもつながっていきます。