モカ ハラズ~イエメン~

年内最後の“お薦め豆”は今年の一番人気の珈琲豆をご案内します。

今年入荷したクロップは前回よりも柑橘系の明るい酸味に、乳酸系の丸さと甘味が加わった印象です。

イエメンは中東で唯一のコーヒー生産国で、15世紀後半にエチオピアからコーヒーが初めて移植されました。そして、アラビア半島の最南端に位置するイエメンは、世界で初めてコーヒー豆を商業目的で輸出した国でもあります。

その港が「モカ港」です。港からは多くのイエメン産とエチオピア産の良質なコーヒー豆が、主にヨーロッパに向けて輸出されました。そのことから、イエメン産とエチオピア産の珈琲豆は、総称して「モカ」と呼ばれるようになったそうです。

ご案内の『モカ ハラズ』はイエメン北西の高地に位置し、標高は最高2400mと高く、寒冷なハラズ地区で栽培されています。ナチュラル製法で仕上げられていますが、とても明るい酸味を感じていただける珈琲です。何といっても挽いているときの香りが秀逸です。

12月、何かと気ぜわしい日々ですが、至福の一杯で一息ついてください。