ブラジル ドルチェ

南ミナス産地の風景

ブラジルはご存知の通り世界最大のコーヒー豆生産国ですが、最近は急速な経済発展で世界第2位の消費国になっているようです。

鑑定士によるカッピングの様子

日本ではブラジルのコーヒー豆はブレンドのベーストとしてもっとも使用頻度の高い豆です。私たち珈琲愛飲家にとってもブレンドのベースと言う印象が否めませんが、今回ご案内のブラジル『ドルチェ』は一味違います!

ブラジルの珈琲鑑定士が300を超えるカッピングで日本人の好みに合うよう生み出された厳選ロット。酸味控えめ、丸みのある味わいと、ほのかに香る甘味。ブラジルの豆の本来の良さが際立つ珈琲です。深まりゆく秋にピッタリ!

是非お試しください。

レージェス~ホンジュラス~

中米ホンジュラスのスペシャルティコ^ヒーを初めてご案内します。ニカラグア・エルサルバドル・グァテマラといった中米屈指のコーヒー生産国に隣接するホンジュラスですが、海外への流通が始まったのは歴史が浅く、ご存知の方は多くないと思います。

流通を阻んだ大きな要因は国土の80%が山岳地帯で、交通網が発達していなかったことが大きな要因のようです。今回の生豆はホンジュラスに在住経験のあり、彼の地の珈琲に魅せられ小規模農家から直接な豆を輸入しているプンタルトさんから提供いただきました。

農園主レージェス氏は農園を始めたころは、決して土壌条件は良くなかったようです。農園に木を植え、日陰をつくり、更にその落ち葉が有機肥料として土壌を肥沃にしました。諦めない彼の想いがスペシャルティコーヒーを産みました。

甘い香りとやさいい飲み口、後口のすっきり感は残暑が残る9月にピッタリ!是非お試しください。

 

この夏はロハスで!

南米のブラジル・アフリカのエチオピア・中米エクアドルの“ロハス”な珈琲豆をブレンドし、イタリアンローストで仕上げました。後口の深い旨味をお楽しみください!

昨夏、大好評いただいた『ロハス アイス』をこの夏は少し深めに仕上げて、すっきり感を出しました。でも、ホットで淹れていただいてもご満足いただけます。是非お試しください。勿論、アイスカフェオーレにもどうぞ!

最近、新聞や雑誌、SNSでもよく耳にするようになった“ロハス”。人々の健康と自然環境の保護を第一に考えたライフスタイルを指します。例えば環境に配慮した住宅やオーガニック食品や自然食品、スローライフなどの生活スタイルを指します。

今回の3つの銘柄は“レインフォレストアライアンス”認証豆や、有機認証の豆などです。

ブラジルの『レカント』・・・レインフォレスト認証の南米らしい透明感のあるクリアな珈琲豆

エチオピアの『イルガチェフェ』・・・珈琲発祥の地では今もほとんど農薬を使わず栽培しています。際立つフレーバーが魅力の珈琲豆

中米エクアドルの『アンデスマウンテン』・・ストレートでも人気の定番豆で、JAS認証を受けた無農薬栽培です。

サンタクララ~グァテマラ~

sanntaサンタクララ農園はグァテマラでも良質の珈琲豆を産するアンティアグアエリアにある農園です。

アンティグアの豆は古くはドイツなど欧州の高級コーヒーとして輸出されていましたが、近年はアメリカの”スペシャルティコーヒー”の発展によって、消費地がアメリカにシフトし、日本にも農園ごとのスペシャルティコーヒーが輸入されるようになりました。

今世紀に入り34の農園主が「アンティグア生産者協会」を設立するなsanta2ど、生産者情報のデータベース化などにも力を注いでいます。さながらワインのような取り組みですね。

なかでもご案内のサンタクララ農園は一世紀以上にわたってアンティグアでコーヒーを栽培している土地を引き継いだリカルド氏の豆です。農園の拡張、生産処理設備やカッピングルームの増強をおこない、さらなる高品質のグァテマラの生産に尽力しています。

サンタクララ農園の深いコクとマンデリンとは別格の甘みをこの機会に味わってください。

 

エンデベス~ケニア~

ケニア西北部、ウガンダ国境近くにあるキタレ地区の農園からのスペシャルティです。

ケニアでは”ウオッシュド”の豆がほとんどですが、この農園ではあえて”ナチュラル”で仕上げています。

ケニアでのナチュラルは、通常収穫の終わりに余ったチェリーで作られますが、エンデベス農園では意図的に創りあげています。それは、皮や果肉、豆表面のヌメヌメを洗い流してから乾燥するウオッシュドより、収穫したチェリーをそのまま乾燥させるナチュラルの方が、香りや味わいがより髙くなるからです。

アフリカンベッドでの果肉が付いたままの乾燥は、水分が多いので乾燥中に発酵しないよう、頻繁に撹拌するなど手間がかかり、適切な水分値になるまで日数もかかります。それでも農園では、スペシャルティの豆をあえてナチュラルで仕上げています。

スタッフは“桃のような香り”と言いますが、私は“リンゴのような?”案内書には“プルーンのような”とあります。さて、あなたはいかがでしょう?是非お試しください。そして、教えてください!

ラス ブルマス ~ニカラグア~

農園オーナーのパクアガさん

中米ニカラグアはもともと良質の珈琲の産地として知られていましたが、80年代の内戦でコーヒー産地は荒廃してしまいました。内戦が収束するなか、徐々に珈琲栽培も安定して、良質の豆の産地として復活しました。

多くの産地では特定の品種を区画を分けて栽培する方法をとっていますが、ニカラグアでは内戦時の混乱期、様々な品種がバラバラに植えられ、それが今でも残っています。

今回ご案内のラス ブルマス農園はニカラグアの北西部に位置し、2014年に創設されました。農園は山岳地帯にあり、松や土着の木々に囲まれた険しい立地です。

収穫直後の様子

この農園の珈琲豆の大きな特徴はキャラメルを思わせる甘い香り!

その秘密はハニー精製によります。収穫した完熟コーヒーのチェリーの果肉を除去した後、豆の周りに付いたミューシレージと呼ばれる粘液質を残した状態でゆっくりと乾燥させます。完熟実のミューシレージの甘味が豆に移り、独特の香りを醸し出します。

コーヒーの精製方法は、チェリーを摘み取ってそのまま乾かすナチュラル(乾式)と、表面の皮を剥がして、発酵させ粘液質(ミューシレージ)を除去するウォッシュド(水洗式)がよく知られていますが、今回のハニー製法はリスクも手間もかかる製法ですが、その独特の香りから注目されています。是非、この機会にお試しください。

 

パナマ レリダ

農園の風景 険しい斜面を利用してコーヒーを栽培しています

2年ほど前に“お薦め豆”でご案内し、大変好評だったスペシャルティです。久々に味わい、果実味のある甘さと酸味のバランスがよい珈琲は更に進化し、丸みを感じる仕上がりに!珈琲豆も収穫毎の出来栄えが変わる農産物なのだと実感しました。今年のパナマレリダを味わってください。

ゲイシャ種で話題のパナマですが、もともと生産量が少なく、コスタリかの一か月分といわれています。そのため、個性と品質で勝負と言うのがパナマの珈琲栽培の傾向です。

農園は隣国コスタリカ国境近くの標高1600m以上の高地にあり、生育環境にも恵まれていますが、小規模な農園だからこそできる丁寧な栽培でパナマの甘さに加え、柑橘系の酸を感じる個性的な珈琲豆に仕上がっています。

生産量が大変限られているため、ご案内中に生豆が完売しました時はご容赦下さい。

 

イルガチェフェ~エチオピア~

09252240_5061b46122f67[1]珈琲豆の発祥の地とされるエチオピアからです。スペシャルティコーヒーとしてヨーロッパやアメリカでも珈琲通に珍重されている『イルガチェフェ』を2年ぶりにご案内します。

エチオピアに自生するコーヒーノキは一説には6000種以上とも言われています。その中から良質の品種が選択され、品種改良されながら各地~ハラー・ジンマ・シダモ・・・・~で栽培されてきました。今回ご案内の『イルガチェフェ』はシダモ地方にあるイルガチェフェエリアで栽培された豆です。

最近、「コーヒーの野生種6割 絶滅の危機」と言うショッキングな記事を目にしました。野生種だから関係ないでしょ・・・と思いきや、そうではないのです。野生種の7割はエチオピアなど限られたエリアにあります。その野生種は品種改良に不可欠。温暖化は珈琲愛飲家にとっても大問題。(一人一人ができることを考えないと・・・)

日本の作動にも通じる「コーヒーセレモニー」に使われる道具

『イルガチェフェ』のような紅茶にも似た個性的なフレーバーが楽しめなくなる日が来るかもしれません。イルガェフェ産の豆は生産量も大変限られていて、モカ全体の数%とも言われています。

そして、日本の茶道にも通ずるエチオピアのコーヒーセレモニーは、千年以上の歴史があります。その歴史を今世紀で終わらせたくないですね。

グァテマラ アゾティア

二年前ご案内し、好評を頂き、定番化を考えた豆です。残念なことに生豆が入手できず、諦めていましたが、この度再登場!

アゾティア農園はグァテマラにある珈琲産地のなかでも、特に優れた豆を生産するエリア、アンティグアにあります。

アンティグアでは2000年に34の農園主が集まり、生産者協会が設立しました。協会では原産地統制呼称を守り、同エリアのコーヒーの価値を高める活動を行ってきました。そのひとつが、各農園の地理的情報、土壌、気候条件など生産者情報をデータベース化したことです。それらの活動はワインのような価値ある方向に向かう、現在のスペシャルティコーヒーの先駆けとなっています。

アンティグアエリアの豆は、かつてはドイツなどヨーロッパへ高級コーヒーのとして、輸出されていましたが、アメリカのスペシャルティコーヒー産業の台頭によって、消費地が米国にシフトし、日本へもその波が届くようになりました。

そんなエリアにあるアゾティア農園は、1883年にコーヒー農園としてスタートした歴史のある農園。リンゴを思わせる甘い香り、それでいてバランスのとれた厚みのある飲み口。かすかな渋味も魅力です。

前回よりも甘味を感じるのは私だけでしょうか?生豆もその年の出来栄えが野菜や果物と同じように異なります。もちろん、生産者さんの丹精の賜物でもあります。

ニューイヤー ブレンド2019

平成最後のニューイヤーにふさわしく!?個性的でスペシャルな珈琲豆をブレンドし、新しい香味を目指しました。

ナッツやチョコレートのようなフレーバーが持ち味の“ブラジル アロマショコラ”、珈琲発祥の地エチオピアの“イルガチェフェ”は紅茶にも似た独特のフレーバー、そして、シトラスのような爽やかな香りの“ニューギニア ブヌンウー”。

三つのアロマが融合した独特の香味を新春にお楽しみください。ローストはハイローストより少々深め。まずはストレートで、そして濃いめに淹れて夜はカフェオーレに!