トラジャ カロシ ハイロースト

当店の定番銘柄の『トラジャ』は、インドネシア のスラウェシ島の『トラジャ カロシ』と言うアラビカ種の珈琲豆です。フルシティで焙煎することでパンチのある苦味の珈琲として開業当時からの人気の豆。今月は2段階焙煎レベルを下げて“ハイロースト”で焙煎しました。ほんのり甘味を感じる珈琲に仕上がっています。MAP

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トラジャ族の伝統家屋「トンコナン ハウス」
インドネシアは世界第3位の珈琲豆の生産量を誇りますが、その大部分は、缶コーヒーやインスタントに使われるロブスタ種の豆です。その意味でもアラビカ種の『トラジャ』は希少な豆です。

トラジャカロシはその昔、オランダ領だった頃にヨーロッパの貴族たちに珍重されましたが、第一次大戦後にオランダが撤退し、幻の珈琲となっていました。復活させたのは日本人。よくご存知のキーコーヒーの前進 木村コーヒー店が荒廃していた農園を1970年代に、トラジャ族の人々と復活させた歴史があります。ちなみにトアルコトラジャは品種名ではなく、商品名です。

今回は軽やかな珈琲が見直される中で、ハローストにまで焙煎レベルを下げてご案内しようと思いました。軽い飲み口とは言いにくいですが、豆の持つ力強さは残しつつ後味の甘味がいい感じです。トラジャの苦手な方もこの機会にお試しください。トラジャファンの方は是非とも飲み比べて見てください。