3月の一割増量の「今月の豆」は、当店で苦み系の一番人気の珈琲をご案内します。
インドネシアのスラウェシ島(触手のように伸びる半島が4つある島)の南スラウェシ州(左下に突き出た半島)の標高1200mほどの山岳地帯で、主に栽培されています。
オランダの植民地時代、先住民族のトラジャ族が栽培を担っていましたが、第2次世界大戦後市場から姿を消し、珈琲産業は衰退。その後1970年代にキーコーヒーがトラジャ族が細々と栽培している地を発見し、再生した歴史があります。今では半島で広く栽培され、かつての「スラウェシの名品」が復活しました。
パンチのある苦味とシャープな切れ味をお楽しみください。苦みが苦手な方は超粗挽きのトラジャで! 甘みがましてとてもやさしい風味です。カフェオレで飲んで頂くのもいいですね!
実は4月から大幅値上げをお願いする事態になっています。3月も手持ちの生豆の在庫が尽きた段階で休止の可能性もございます。円安や珈琲の需要拡大の影響に加え、スラウェシ島の南と北の島での火山の大噴火がコーヒー栽培にも影響を及ぼしているようです。そのためインドネシアのコーヒー豆の値上がりが天井知らずの状況です。
火山の噴火がもたらした腐葉土に富んだ肥沃な火山灰土壌が育むトラジャですが、火山の噴火によって栽培や収穫に影響が出ていることは皮肉です。自然の恵みを貪る人間への警告なのでしょうか。