今年も一年、ありがとうございました

2024年があと数時間で終わりを告げます。今年は25周年という節目の年でもありました。お客さまはじめ生産者の皆さん、また地域の皆さまに支えられた四半世紀でした。心よりお礼申し上げます。ありがとうございました。

私自身の珈琲との出逢いは、父親が自宅で淹れるようになった半世紀以上前のこと。その頃はお砂糖とミルクたっぷりのカフェオーレを毎日のように飲んでいました。当時は珈琲が自身の生業になるなど思いもよりませんでした。

人生の大半を珈琲と歩んできましたが、今年の年頭だったでしょうか、仕事関係の方から「苗を育て、生豆にするには5年。一杯の珈琲を飲むのは5分」という農家さんの言葉を聞きました。その時、一口目の珈琲はゆっくり味わおうと、心に強く誓いました。でも・・・なかなかそうはいかない日常でした。

一方、店では珈琲豆屋と言いながら、“おとり寄せ”の品々を様々な生産者さんから直接送って頂いています。小さな店はお求めくださるお客さまに、生産者さんの想いを伝えるのも大きな役割と創業の頃から思っていました。

コーヒー豆も芽吹きから花が咲き、実を結び、完熟し、グリーンビーンズ(生豆)になるまでの長い時、そして日本に届くまでの時、気の遠くなるような時を経て私たちのもとに届きます。これまで以上に丁寧にご案内しながら、皆さまとゆっくり味わいたいと思っております。

2025年もどうぞよろしくお願いいたします。ありがとうございました。

皆さま良いお年をお迎えください。