2025年があと数時間で終わります。今年もお陰様でメルマガ会員様はじめ、寒いなか来店くださるお客様のお陰で珈琲豆は奇麗に完売し、気持ちよく新年を迎える準備ができます。ありがとうございました。大晦日午後にお越しくださったお客さまには1月の『お勧め豆』のテストローストのサンプルしかお渡しできず、申し訳ございませんでした。

Actのこの一年は止む無くとは言え「値上げ」の一年になってしまいました。お客さまにはご迷惑をおかけすることになりましたが、変わらず来店くださる皆様に感謝の一年でもありました。
地球温暖化の影響や行き過ぎた森林開発による影響がコーヒー栽培に打撃を与えているのはご存知のとおりですが、値上げで済まない状況がコーヒー業界に押し寄せていることを実感する年でもありました。
特にカリブ海系のコーヒー豆の入手が大変難しくなってきています。ブルーマウンテンをはじめとする高級品種とされる豆です。当店ではブルーマウンテンはあまりに高騰してしまい、デイリーに飲んでいただく銘柄とは言い難く、3年ほど前から品揃えから除きましたが、今年はキューバの「クリスタルマウンテン」や南米エクアドルの「アンデスマウンテン」など、名品と言われる珈琲豆の入手が難しくなりました。
一方で店を始めた26年前、小さな商いでは「無農薬」の生豆を入手するのは難しく、フェアートレード団体に無理を言って譲って頂いた時期がありました。今ではアフリカやアジアの国々の生産者団体や単一の農家の生豆が入手できるようになり、お客さまにご案内できるようになりました。
とは言え、アジアやアフリカでは内戦や政情不安、異常気象など様々な課題を抱えながらの生産ですが・・・・。
値上がりのもう一つの大きな要因が「円安」です。真偽はわかりませんが高級豆に関しては、日本は買い負けているという話もあちこちで耳にします。
そのような状況のなか、来年はこれまでの既成概念にとらわれず小さな生産者さんや珍しい品種の豆を積極的ご案内していければと思っています。
2026年もほっとする香り高い珈琲をお届けできるよう努めたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。ありがとうございました。皆さま良いお年をお迎えください。
BEANS’Act 蜂谷京子
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