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モカ ハラズ~イエメン~

3月の“お薦め豆”は今回で3度目のご案内です。フレーバーをご記憶の方もいらっしゃるのでは?

今年入荷したクロップはチェリーのようなフレーバーが際立っていますが、そのフレーバーは変化に富んでいます。湯温や淹れてからの時間経過によってさまざまな風味を醸します。

イエメンは中東で唯一のコーヒー生産国。15世紀後半頃にエチオピアからコーヒーが初めて移植されました。そして、アラビア半島の最南端に位置するイエメンは、世界で初めてコーヒー豆を商業目的で輸出した国でもあります。

その港が「モカ港」です。港からは多くのイエメン産とエチオピア産の良質なコーヒー豆が、主にヨーロッパに向けて輸出されました。そのことから、イエメン産とエチオピア産の珈琲豆は、総称して「モカ」と呼ばれるようになったそうです。

ご案内の『モカ ハラズ』はイエメン北西の高地に位置し、標高は最高2400mと高く、寒冷なハラズ地区で栽培されています。ナチュラル製法で仕上げられていますが、とても明るい酸味を感じていただける珈琲です。何といっても挽いているときの香りが秀逸です。至福の一杯で一息ついてください。

春です!『チーズさくら』が届きます

桜の香りが広がる、やさしい味わいの『チーズさくら』がこの春も北海道の共働学舎新得農場から届きます。

初めて『チーズさくら』をご案内したのは20年以上前のこと。以来、毎年楽しみにお求めくださるお客さまもたくさんいらっしゃいます。

余計なものは加えず自然の原材料のみで造っているから、その年その年で味わいや舌触りが異なります。

日本酒由来の酵母を使用することで、丸みのある優しい味わいが生まれるんですよとご担当から伺いました。

実は日本酒由来の酵母の他に、エゾヤマザクラ由来の「とかちの酵母」や多くのチーズに使用される酵母、ジオトリカムも使用しているそうです。白カビですかと問われる方が多いのですが、チーズの表面に生えているのはこのジオトリカム酵母だそうです。三種の酵母が織り成す香りやフレーバーをお楽しみください!

入荷は3月14日です。『さくら』以外の新得農場の自慢のチーズも届きます。今年は「桜」の開花が先か、『さくら』の入荷が先か・・・・・・限定40個です。お早目のご予約を!

一点物の木目に出会う~from 中東パレスチナ~

会期:3月14日(金)~29日(土)

パレスチナ雑貨を現地の生産者さんから直接買い付け、日本で販売する「架け箸」の髙橋です。いつもは、マルシェやイベントでの対面販売を中心に、全国各地で出店をしています。

今回はBean’s Actさんで初展示します。独特な木目の癖のあるオリーブの木製品をご紹介します。樹齢50年以上の木を剪定し、パレスチナの工房で手掛ける文具やお皿をご覧ください。パレスチナの女性デザイナーと共同制作している布製品も一部展示予定です。

協働パートナーである生産者を紹介します

パレスチナとのご縁のはじまりは、私が大学4年生の時(2018年夏)、パレスチナのヨルダン川西岸地区のヘブロンという町でホームステイでお世話になった時からです。温暖で、ぶどうが特産、商業も盛んなところで、私はホストファミリーに迎え入れられます。初対面でさすがに緊張していた私をよそに、初手から超普通に「前からいた子」のように扱ってくれる彼ら。

なのにパレスチナはいつでも「紛争地」という枕詞付きで登場して「危ない場所」「行かないほうが良い」「ずっと揉めている」などと思われがちです。

「私が見た」パレスチナには前評判との大きなギャップがありました。

ホームステイを経て、人や町、文化の魅力を沢山浴び、紛争地ではなく占領下の現実も見聞きして、何ができるだろうと考えました。

社会に出てもちゃんと繋がり続けるには、片手間では難しいと思い、仕事としての関わり方として「フェアトレード」に辿り着きました。それは単にフェアに交易する、というだけではなくて、その土地に生まれただけなのに何もかも制限されて、そこで生きることを否定されて、それでも明るく不屈の精神で日々を送る現地の人達の存在を輸出したいという思いがあります。

人も文化も自然も命も、ごく当たり前に尊重される世界を目指して営業を続けています。パレスチナの手づくりの品々を手にとってそのぬくもりを感じていただければ幸いです。

お話会でパレスチナのことや架け箸の活動についてゆっくりお伝えできればと思っています。