メキシコ チアパス

メキシコ南部グアテマラとの国境に隣接するチアパス州から、先住民族マヤの末裔たちが栽培するオーガニック珈琲をご案内します。

「チアパス」と聞いて先ごろのニュースを思い出される方も多いかと思います。厳しい干ばつでダム貯水池が干上がり、16世紀の教会が水面から姿を現し話題になった地です。

チアパス州は首都メキシコシティ南部の地。かつてはバスで20時間はかかったそうです。
チアパス州は首都メキシコシティ南部の地。かつてはバスで20時間はかかったそうです。

珈琲豆の生産地は標高1000~1600mの高地の小さな村々で栽培されています。このエリアはメキシコの中でも特に貧しい地域と言われています。現地の人々の求めに応じ、彼らが栽培するコーヒーの価格維持と、その源である自然環境(土壌・水源・森林など)を保護する目的で共同体「ISMAM」が1986年に設立されました。

地元の農民は伝統的な昔ながらの栽培方法~堆肥や自然肥料の使用・益虫を利用した害虫駆除など~で生態系や自然環境を守りながらコーヒー栽培をおこなってきたことが、有機栽培コーヒーのベースとなっています。

コーヒー農園は18地方自治体に分けた175団体で管理され、その下に1200ほどの農家が栽培に従事しています。

JASとIMO(スイスのオーガニック認証機関)の認証を受け、ヨーロッパを中心に輸出されています。

伝統的栽培の有機珈琲は、意外にも癖のない優しい飲み口です。是非味わってみてください。